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豊橋市東幸町T様宅の塗替え工事放浪記

2014.07.16

豊橋市東幸町T様宅の塗替え工事放浪記

2014.5.9
お仕事ありがとうございます。

今回は見頃を迎えたフジの花が咲き誇り、長三池では水鳥たちがたわむれる"幸公園(豊橋市佐藤町)"から程近い現場を訪れました。

この界隈には工事期間中の施主様用駐車スペース探しなどで一度来ていて、ある程度まとまった時期に宅地造成し分譲化されたかのように、住宅の雰囲気や築年数が似通ったお宅が並ぶ住宅街といった印象を持っていました。
と、そんな中、10棟ほどからなる分譲住宅地の一画にあるお宅が、今回ご依頼をいただいた塗替え現場となるのですが、やはり同年代に建てられた住宅地によく見られる光景とでも言いましょうか、すでにお色直しを済ませたお宅が半分弱ある中、塗替え時の兆候をそのままに残すお宅が目立ちます。

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さて、この日の天気は晴れ。到着したのが午前10時頃だったのですが、まるで初夏の暑さを思わせるほどの気温の中、入社三年目の太田君が水洗い(高圧洗浄器)の準備を一人でイキイキと行なっていました(と言うのも、涼しくなるからだそうです^^;が...逆に冬は?... )。
また、僕が訪れるチョット前まで、ベテラン職人の竹下さんと中堅職人の杉原さんがいたとのことで、足場へのネット貼りを終えた後、ちょうど入れ代わるタイミングで他の現場へ向かって行ったそうです。
そんなこの日の工事予定は、屋根から外壁までを水洗いし、外壁の目地などの隙間やひび割れ部へのコーキング補修を施すようです。なお、状態や段取りによってはコーキング補修をした後に水洗いを行なうようですが、今回はコーキング箇所近辺には細心の注意を払いつつ、高圧洗浄器の圧力をその都度調整しながら行なうことにしたそうです。
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2014.5.23
この日訪れた際にはこの後の天候が雨予報だったためか職人さんはおらず、塗替え工事状況は屋根を塗り終え1階部分の外壁の下塗りを終えた状況でした。また、幕板を挟んだ1階と2階の外壁上に、当社オリジナルの試し塗りが施されていましたので、どうやら施主様側の色決め検討のただ中だったようです。

2014.6.9
前回から約二週間後、三たび訪れてみました。
外壁1階幕板下部は中塗りまで済ませてあり、2階は試し塗りが施されたままで色決め検討中。どうやら幕板を境にツートンにするようですね。
色決めはやっぱり悩みますよね...。なにせ塗り終えたらそれがこのお宅の顔。家彩になる訳ですから。工事日程が多少遅れつつも、慎重になるそのご心情が伝わります。

また初回訪問時から気になっていた、玄関側2階軒下のハガレた板と劣化の激しい各破風板部。これらは通常ペンキ屋さんの範疇ではないはずなので、内心「どうなるんだろう」と思っていたのですが、この日訪れてみたらキレイに板金修復されていました。
どうやら専務と施主様との打合せ段階でこのことも話し合われ、専務の方で信頼できる専門業社さんをご紹介し、引き合わせていたとのことでした。そして双方同士で後の段取りを相談仕合い、この日の数日前には工事を済ませていたとのことでした。
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ここまでの進捗状況の感じからして「通常より遅れているなぁ」と感じていたのですが、今回のことを知り、納得しました。
なお、今回のようなケースもそうですが、塗装工事以外でも工事内容毎に信頼のおける業種の方をご紹介したりしているそうです。例えば[大工屋さん、板金屋さん、水道業者さん、クロス屋さん、サッシ・エクステリア屋さん、etc...]です。

<捕足>
私どもの仕事柄、様々な現場で様々な業種の会社さんや職人さん達とお仕事を共にして参りました。そんな中から、人柄や仕事ぶりなどを見聞き体感してきたもの通して、『もっとも信頼のおける専門業者(直接工事を請負う業社さんまたは職人さん)』をご紹介させていただくこともしております。
その際、紹介料や仲介料は一切いただきません。ご紹介させていただきました後は、直接お取り引きしていただいております。

2014.7.3
工事完了後に雰囲気を感じに訪れてみました。

劣化や痛みかけていた下地などはしっかりと補強・補修し、その上で三度の重ね塗りを施してあります。これでこれまでの不安は解消されたことでしょう。
そして、仕立て直され新調された外観は、幕板と雨樋が濃い茶色で統一され、2階の外壁を薄いベージュ色に、1階の外壁をちょっと濃いめの肌色でまとめられたのですね。
施主様のお人柄なのでしょうか、あたたかくてほっこりする様な色合いですね。僭越ながらいい感じです。

塗替え以外の工事を挟み、施主様こだわりのお色直しなども含めながら行なわれた、今回の塗替え塗装工事。それをもって施主様にもご満足いただき、6月末に無事完了。

これまでの外装の雰囲気からは装いも一新され、また新たに始まるT様ご家族の歩みに、幸、多かれ。


《 T様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

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豊橋市植田町M社様工場兼自宅の塗替え工事放浪記

2013.09.24

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今回の放浪先は植田町内ある工場兼自宅が塗替え現場になります。塗替え範囲は屋根とスレート状の外壁で、塗料は共にフッ素樹脂塗料を使って行なわれます。
なお、本塗替え工事に先立ちまして、ご近所様へのご挨拶や期間中の駐車場の確保、そしてカラーシュミレーションもさせていただきました。

そんな今回の塗替え工事ですが、切っ掛けはコンビニで車の看板を見て職人にお声を掛けていただき、そして<見積り依頼→ご契約>へと繋がりました。

お仕事ありがとうございます。


2013.8.27
この日はベテラン職人の岸上さん、去年入社の松永さんと今年入社の誠さんの三人体制で、トタン外壁のケレン(サビや汚れ落し、塗面を整える)作業と建物の南側に当たる面の下塗りを分担して行なっていました。
ケレン作業はトタン壁から飛び出る数百本に及ぶビス一つひとつにまで及ぶもので、僕は「そこまでするんだぁ~!@@;」とその労力と丹念さに敬服しつつ、記事書きのための取材を進めました。
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建物の南面は立地の問題により通常の足場の幅がとれず、25センチ程度の板上での作業になっていていました。これだと塗ってる時もそうですが、移動するのにも大変ですね。
・・・と、その様子を横目に中塗りまで終えている天井に昇ってみました。すると、広い屋根の真ん中にあるものを発見!
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それは専務考案のオリジナル屋根塗装時専用キャスター付の椅子@ハンドメードでした。
これは広い屋根などを塗装する際に使用するもので、通常なら中腰姿勢のまま塗装作業を行なうのですが、そうすると腰を痛めたり何らかの不調を招きます。作業効率面も結果的に落ちてくるでしょうし。そこで腰痛持ちの専務が考え出したのが、屋根の凹凸のピッチ幅に合わせたキャスター付の椅子でした。このお陰で格段と作業が捗り、職人さん達の健康面も向上したそうです。

さて、そんなこんなで取材を始めていくうちに気がついたのが、養生の有無。どうやら下塗り(吸込み止め剤プライマー)する塗面側だけに養生を施しているようです。やはりこのような配慮は必要ですね。当然のことなのかも知れませんが。


2013.8.30
この日は宝佳塗装オリジナルサービスでもある”試し塗り”を塗り終えた日にあたっていて、丁度専務立ち合いの元で施主様に比較検討していただいている最中でした。結局この時点での結論は持越しということになりましたが、事前にパソコンによるカラーシュミレーションもお見せした上で、こうして実際に数色の組合せを肉眼で比較検討できるこのサービスは、「塗り終った後になってしまったが何かイメージと違うなぁ・・・」と、後悔しないための施主様目線にたったサービスといえます。
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実際にこのケースでも色が正式に決まるまでに二転三転した様で、最終的には屋根と外壁共にグレー系のシックな色合いになりました。当初の希望は現状系か淡い明るい系をお望みでしたが、試し塗りを実際にご覧になってみて、施主様やご家族様のなかで「何か違う....?」というものが芽生えたのでしょうか、2回目の試し塗の際には濃いめのモダン系の色が試されていました。その上で屋根は明るいグレー、外壁は濃いめのグレー、そして雨樋や笠木などに濃いめの茶色というシックでモダンな外装となりました。

心変わり、心移りは人の心情として当然起きるでしょう。そんな意味でも”本塗り前の試し塗り”は欠かせないサービスと言えませんか?^^
あっそれと余談ですが... 最終的にこれらの配色に落ちついたのは、下塗りとして使用している吸込み止め剤プライマーの色がグレー色であったため、それを一通り外壁に塗られた様子を施主様達がご覧になっているうちに、「何か惹かれるものがあった」のでは・・・と、僕は推察しています。
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突然ですが、この続きは次のページで・・・

豊橋市植田町M社様工場兼自宅の塗替え工事放浪記 第二幕

2013.09.24

そんなこんなでレポートに戻ります。
この一回目の試し塗りの後の事になりますが、専務が現状視察してましたら慌ただしい雰囲気に。
何やら、『カチオンフィラーというスレート地のヒビなどの修復に用いる、セメント系下地調整剤の配合の仕方に問題があるのでは』との疑念を専務が抱き、その事を職人さんに問いただしたところ、やはり勘違いしたままの配合で塗られていたようです。そこで、改めて配合の案配と塗る箇所の指示をだし、事なきを得たという出来事がありました。
今回のケースは水による希釈が多過ぎだったのですが、このままで塗り終えてしまった場合は調整剤本来の効能が発揮されないばかりか、その後の本塗りで塗られた塗料の耐久性にも影響してくると言えるので、コトは大事です。それを今回未然に防げたのは、専務の今まで培ってきた経験による洞察力のお陰だといえるでしょうが、配分量の勘違いはいただけませんので、担当した職人さんには今後そのような事がないようにしてもらいたいところです。

ちなみに、毎朝晩の報告連絡相談の”報連相(ほうれんそう)”は勿論の事、専務による現場チェックなどはどの現場でも頻繁に行ない、極力ミスを起こさない、たとえ起きてしまっても拡大させない体制で塗装工事をさせていただいております。
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2013.9.3
この日は二回目の試し塗りが行なわれ決定色を待っている段階とのことで、試し塗りがされている東面以外で下塗りを終えたところにある、壁を抜けるパイプとのキワ部分や窓枠などへのシーリング作業などを行なっていました。また、台風16・17号に備えるために飛散防止ネットは外されていました。
そんな中、試し塗りされている東面で下塗りができる範囲を、去年入社の松永さんが塗り始めたのでしばらく見ていたのですが、スレート2枚分の幅をひとつの単位にして上から下へと塗っていて、以前専務から説明を受けた時の事を思い出しました。これは仕上げを綺麗にするための宝佳塗装での鉄則のうちのひとつです。作業性からいえば上一面から中へ下へと移動塗りした方が効率的ではありますが、この前述の塗り方を怠ると仕上げ含め数年後にも差がでてくるそうです。
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2013.9.9
そうして迎えたこの日は仕上げに向けた大一番といったところ。屋根は全て上塗りを終え、外壁が中塗りと上塗りが混在する作業段階の中、3人体制で各々が分担して作業を進めていました。そんな中、僕の撮影ポイントから遠く樹木の陰で見づらくなってはいましたが、よくよく見てみると職人の岸上さんが雨樋の裏ッ側にハケを廻し、丹念にひと筆ひと筆塗っている姿が見えました。
そこは地面から見ても高さがあって見えないだろうし、離れたら尚更見えない箇所。これは当然のことではありますが、妥協も手抜きも一切無しの仕事ぶりに、僕は「う~ん」と心の中で頷かせていただきました。
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さぁ これらを終えるともう、完成までのカウントダウンもひと桁台といったところ。
あと大モノで残すところは雨樋だけといったところですが、その雨樋もこの一両日中には塗り終えるでしょうから、この時、大平洋沖で発生した台風18号が日本上陸する前には、何とか工事完了となりそうです。


そうして、その台風は豊橋市に上陸することとなった訳ですが、その一日前にあたる平成25年9月15日に無事に工事完了することができました。
完了後すぐに台風上陸というのは何か波瀾めいたものも感じますが、実は嵐を抜けたその先には順風で満帆な未来が迎えてくれる、そんな様相が僕の脳裏には浮かびます。
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《 M社様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》


追伸
雨樋や笠木や角に施した濃い茶系の配色、 ・・・お洒落に決まりましたネぇ^^g

豊橋市飯村町T様宅の塗替え工事放浪記

2013.06.06

豊橋市飯村町T様宅の塗替え工事放浪記

2013.4.27
今回の塗替え放浪現場は、飯村町の中でも毎春桜祭りの会場のひとつにもなる、岩屋緑地公園の北側に位置するお宅。この辺はこっち(埼玉→豊橋)に引越してきた際にアパートを探していた地域でもあり、僕にとっては豊橋市内の中では馴染み深い土地になり、お店や道路をいち早く覚えていった地域になります。
そんな想いをひとり振り返りながら.....さぁ~お仕事です。

お仕事ありがとうございます。

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今回の塗替え工事放浪記は今までとはちょっと違い、ある役目を本工事が始まる前段階から担っていましたので、本記事ではそれを中心に触れてみたいと思います。

通常、塗替え工事における大前提として、【何ら問題も起こさず滞りなくスムーズに安心安全な内に塗替え塗装工事を終える】というのがあります。そして、これを完遂するためには状況に合わせた段取りや下準備が大切です。
今回の塗替え現場は住宅の密集地に建つお宅なので、近隣の方々への細心の配慮は必要不可欠となります。ですので塗替え工事が始まる前には必ず、
”工事開始や工期のお知らせ”
”塗装工事に伴う諸々の問題へのご理解”
”ご不便やご迷惑をお掛けする事へのお詫び”
”近隣宅様の諸事情をヒアリング”
などを兼ねて、『ご近所へのあいさつ』を行なうのが宝佳塗装としての常識ですが、今回は専務の都合が合わなかったこともありその役目を僕が初めて担当することになりました。
この分野は正直僕にとっては苦手とするところなのですが、何とか吃り詰りながらも『ご近所へのあいさつ』を済ますことができました。それにしても「慣れないこととはいえ、その拙さ加減には自分でも辟易」しましたけど...。それでも「お互い様だし」と言って笑顔を下さったりとご理解をいただけてたので良かったです。というか助かりました。

また、施主様やご家族様への配慮のひとつとして、【自家用車を工期中に止めておくための駐車スペースの確保】も大切です。工事が始まると建物の四方に足場が組まれる訳ですが、それによって駐車スペースが削られるお宅の場合は他所の駐車スペースが必要になります。そこでその駐車スペース探しと交渉役も担当したのですが、この役は以前にも何度か経験あるので前述の様なことはなかったのですが、それでもまがりながらも”交渉事”なので気を揉みました。
[近辺に月極駐車場があって空きスペースがある]という場合であれば、管理会社との間で短期契約すれば済むのですが、今回はそんな周辺事情ではありませんでしたので、月極駐車場以外の駐車場探しをすることになりました。
そこで目にとまったのが25~30台くらいは止められるであろう、管理者不明の駐車スペースです。早速周辺に聞き込みを入れてみた結果、”●●工業(株)社管理の従業員用”のものと分かり、その会社にお伺い。すると今回は幸いにも、「空きも有り、ご近所」ということもあって施主様の一台分を期間中お借りすることができました。 ・・・が、数日して実はご子息様分でもう一台が必要ということが分かり、再交渉することになったなどの事もありましたが、結果なんとか無事に二台分の駐車スペースを確保し、今回の塗替え工事を順調に進められるようになりました。


2013.5.8~9
5月8日の工事開始当日は専務含め4人体制による足場組みが行なわれ、翌日は2人体制で屋根や外壁への高圧洗浄による水洗いが行なわれました。僕自身、高圧洗浄が行なわれる場面には今回初めて立ち会ったのですが、今回は2機同時ということもあったのでしょうが高圧洗浄機の音ってデカイですね^^; 
でも、効果は抜群です。
新築時から長年蓄積されてきたホコリは勿論、コケやカビもご覧の通りにきれいに洗い落されています。
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それとちょっと見ていて気付いたのが、今回は中堅職人の加藤さんと新人の松村さんが担当してたのですが、加藤さんは屋根の下側から、一方の松村さんは上から水洗いをしてました。一見、上から順に綺麗にしていく方が理に叶っていそうに思えるものの、ところが下側からの方が汚れ具合の見分けが付きやすい分、無駄や余分な洗浄を省き時短効果が生まれていました。これは基本の上の応用力と経験の差からくるものなのでしょうか。
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こうして一棟丸ごとの水洗い作業は、午前11時頃から始まりお昼休憩を一旦挟んだ後、僕が再訪した午後4時前には終っていました。「意外と早かった」というのが僕の感想でしたが、お疲れ様です。
(余談:休憩時間をちょっと省いたそうです)


その後、
 2013.5.13
 養生・試し塗り
 屋根の下塗り・試し塗り
 2013.5.21
 外壁の下塗り・試し塗り
 屋根完成
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を経て、30日には全工事を完了し終え、その後の数日で施主様に頼まれていた【不要になった物や粗大ゴミを撤去(当社オリジナル無償サービス)】し、今回の塗替え塗装工事を無事満了しました。
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屋根と外壁を綺麗な配色でお選びになった施主様宅は、新築時以上であろう清々しさ(僕の主観)を漂わせ、これから新たにT様ご家族の営みを守り育んでゆくことでしょう。


《 T様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》


追記
今回の塗替え塗装工事では、ご近所の方々から惜しみ無いご考慮の上のご協力をいただき、弊社一同大変感謝しております。これも常日頃からの施主様とご近所の方々とで培われてきた親交の深さの表れなのでしょう。誠にありがとうございました。
そして、施主様ご家族2台分の駐車スペースを3週間強の間ご提供くださった、ご近所で工場を営むH○○工業株式会社様にも改めて御礼を申し上げます。
この度は誠にありがとうございました。

豊橋市新栄町S様宅の塗替え工事放浪記

2013.02.20

豊橋市新栄町S様宅の塗替え工事放浪記

2013.1.24
今回は新栄町の住宅街に建つ洋風2階建てのお宅で、この日は塗装工事が始まる前日に当たりますが、様子伺いでお邪魔してみました。
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お仕事ありがとうございます。

このお宅は淡いクリーム色の外壁にオレンジ色の切り妻(きりつま)屋根*1が特徴的で、周辺に同様の住宅がないため、その存在感が群を抜いて際立っていました。しかし、遠くから眺めている分には問題無さそうに見えましたが、近くまで寄って見てみると、経年劣化により外壁色の色アセや外壁材と外壁材を繋ぐ目地にひび割れが見られたりしていました。やはりこのような状態になってくると、塗替えを考え始めるんですね。

※1 切り妻(きりつま)
屋根の最頂部の棟から地上に向い、二つの傾斜面が本を伏せたような山形の形状をした屋根のことで、雪国地方では積雪対策のためにもっと屋根の最頂部を高くして、傾斜をつけた格好のいわゆるトンガリ屋根もこの形式になります。


2013.1.30
天気は快晴。気温もそんなに低くなく、絶好の冬の外出日和の今日この時。ちょっと足を伸ばしてレジャーでも・・・と、邪な思いを振払い^^; やって来ましたS様宅。
到着した時には岸上さんと夏目さんの両ベテラン職人さんが、分担して【下塗り】作業をしてました。
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このお宅の外壁は縦に凹凸のある形状なので、塗装作業が他とは違うそうです。どのように違うかというと、大概の外壁はほとんどの塗装面をローラーで【下塗り/中塗り/上塗り】するとのことですが、このような場合の外壁は、塗る範囲を凹凸面5~6列をひと単位にしながら、初めに凹部分をハケで塗った後に凸部分をローラーで、というように上から下までブロック単位で塗っていくことを繰り返すのだそうです。何やら気の遠くなる様な作業ですね...

僕はこれを知って素人ながらの発想で考えました。初めにローラーで凸部全面を塗っていきその後で凹部をハケで・・・と。しかし、このような塗り方で塗ると、ハケで塗った凹部とローラーで塗った凸部のキワ(互いが塗り重なる部分)に塗膜厚の差*2による段差ができるので、通常それを塗料が乾かない内に馴染ませて平にする必要があるのですが、僕の考えた方法だと塗料が完全に乾いた後でキワ部分が重ね塗りされるため、段差が残り結果美しく仕上がらないとのことでした。

これは塗装における”いろはの[い]”にあたることなのかも知れませんが、みなさんもこのような機会がありましたら、ちょっと職人さんの手順を見てみると良いかもしれませんね。

※2 塗膜厚の差
ハケで塗るのとローラーで塗るのとでは、塗装面に対して塗料が付着する量(厚み)に違いが生まれる。そしてこの違いとお互いのキワで生まれる塗り溜まりによっても段差ができてしまうとのことです。

それとこの日は弊社独自のサービスであり施主様方に大好評の、『 外壁色の”試し塗り” 』によって施主様に色を選んでいただくための日でもありました。
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”試し塗り”についての詳しい紹介は当HP内の《 お役立ち情報 No.2 小さな色見本だけで決めて塗ったら!? 》をご参照していただければと思いますが、ここで簡単にご説明しますと、通例(他の塗装会社様)であれば塗料メーカー配布の色見本を施主様に預けてそれで色を決めていただくところ、弊社では事前に色見本(塗料メーカー配布)から選んでいただいた候補色を外壁に直接塗り比べることで、施主様に色選びをしていただいております。
上の写真では同系統の色ながら5つの色で塗り分けられているのが分かるかと思いますが、最終的にはこの中からお選びいただきました(右から2番目の色)。こうして外壁やベランダなどを使って実際に色を塗り比べることで、外壁を塗り終えた後の状態がイメージしやすくなり、色に関する塗替えの失敗が激減されます。
実際弊社では、この”試し塗り”を始めてから一度も色に関する苦情やご不満が出ていない、とのことでした。これは塗替え塗装工事における”Win-Win”の関係といえますね。


2013.2.12
そうして時が流れ、塗替え工事が完了した日の翌日、僕は真新しく綺麗可愛く塗替えられたS様宅を訪れました。塗替え工事前に立寄った際に目にとまった外壁の色褪せや目地のひび割れはどこへやら・・・という感じで、新築時と見まがうほどの出来映えに、手前味噌ながら「凄いもんだなぁ」ととの思いを抱きました。
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今回のこのお宅は、外壁・軒天・破風・鼻隠し・雨樋などを弊社お薦めのフッ素樹脂塗料で塗装してあります。そのため耐久年数は10年強。さらにその特性を最大限に活かすための弊社独自の知識と技により、さらにその耐久年数は上積みされることでしょう。
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時が流れ年月が過ぎたのち、再訪できるその機会が得られるならば、「再びブログでご紹介してみたいな」と想いつつ、僕は塗料の香が微風に舞われ微香を漂わせるこの地を後にしました。



《 S様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

豊橋市芦原町I様宅の塗替え工事放浪記

2013.02.01

豊橋市芦原町I様宅の塗替え工事放浪記

2013.1.17
今回は芦原町の住宅街にある平家一戸建てのお宅です。
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ここは会社前の国道1号線から枝分かれした県道31号(東三河環状)線を田原市方面に6キロほど走った右手奥の場所で、ここまでの道は僕が外回りをし始めてから間もなくして通った路線なのですが、南側に田園風景が広がるのとは対照的に、北側は数キロに渡る丘陵地が宅地造成化されていて、その視界に広がるコントラストとどこか長閑さを感じる雰囲気が相まって、当初から印象に残る道でした。 ん?、これは道レポではなかったですね・・・

もとい
僕が現場に着いた時は、塗装職人歴24年余りになる夏目さんがひとりで下塗りを終え、東面の中塗りに取りかかっているところでした。なお、この現場は夏目さんがひとりで行なう作業現場とのことでした。
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お仕事ありがとうございます。

そこで施主様が御不在とのこともあったので、作業を進めながら塗替え塗装や夏目さんご自身について少し話を聞かせてもらいました。(弊社では主にご在宅時の施主様方に配慮して、現場では必要以上の会話は謹むことになっています)
夏目さんのことについては後日折をみて紹介したいと思いますが、いろいろと話を聞く中で印象に残ったことをいくつか・・・

僕が現場を訪れた時に最初に抱いた疑問点として一番上の写真をみると分かりますが、車が置かれている東面に足場が組まれていない点でした。足場というのは平家建てであっても四方を囲うように組まれる物だと思っていた僕は、これを見て、いきなり謎?なぞ? でした。
この足場は15日に専務と夏目さんの二人で組んだそうですが、その時のお二人の思惑を聞かせてもらい、『 THE 感動!! 』。
というのは、施主様が普段の出入りの際に利用しているこの通路兼お庭は、足場を組んでしまうととても狭くて通りづらくなり、お歳を召した施主様のことも考え平家建てということもあり、玄関から続くこの一面には足場を組まずにしておいたそうです。そして、塗る際はその都度脚立を立てたり仕舞ったりして作業することに、したとのことでした。

現場毎に異なる事情。なにもかもを杓子定規や四角四面で考えず、基礎・マニュアルも大切だけど、メインは施主様ご家族様であることを第一に考えてのことでした。
なるほど。。。


その他の点として夏目さんらしいというかウチの職人さん達みんななのかもしれませんが、先程の『現場毎に異なる事情』繋がりで、ひとつ。
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このお宅の施主様は先に触れた通りの方なのですが、足場組の他にもこの現場ならではの配慮で、作業を進める考えを語ってくれました。それは、通路兼お庭になっている東面を南北西の他の面よりも先に、上塗りまでの工程を済ませてしまうというものでした。
その意図は、”普段時の生活導線の早期回復”といったところでしょうか。足場を組まずにした上で、なおかつ塗替え塗装もいち早く仕上げてしまう。そうすることが施主様のためにも繋がってゆくものだから。

2013.1.22--
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気配り、厚情、臨機応変、心身配慮。作業や仕事の奥や先にはあくまでもお客様がおられる。
僕は、そういう”今この時”を、体感させていただきました。


後日談として、夏目さんはこの現場を日曜日も使って21日には仕上げたそうです。そして、施主様にも喜んでもらえ、「嬉しかった」 と、振り返って語ってくれました。


《 I様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

豊橋市大岩町N様宅の塗替え工事放浪記

2013.01.23

豊橋市大岩町N様宅の塗替え工事放浪記


2013.1.10
第2回目は前回と同日に行なわれていた塗替え工事現場で、職人4人体制によるこちらも弊社近くの現場になります。
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お仕事ありがとうございます。

この時期は現場が近いと職人さん達は内心嬉しい?ようです。何故かと言うと物件数もさほど立て込んでいる訳でもなく、日暮れが早く暗くなるのが早いためですが、逆に夏場はどちらも増えるので・・・
などと、のっけから何か話が脱線してしまったので元に戻します^^;

ここはトタン8割りモルタル2割りで構成された外壁のお宅で、僕が訪れた時はケレン作業と平行して養生と下塗り作業を3人で分担して行なっていました。
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ちなみに作業分担の内訳は、【ケレン作業(錆落しと清掃)】は新人の森田さん。【養生作業】は中堅の近藤さん。【下塗り作業】はベテランの域に入る?山本さんとなっていました。※名前と職歴を知りたい方は当WEBサイト内の《会社概要&社員紹介》を参照ください。
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2013.1.16--
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1月7日の仕事始めの日に始まったこの塗替え工事でしたが、この日16日に工事完了となりました。この時の僕の率直な感想は、「えっ!?もうっ 早いなぁ~」でした。
僕の場合、これまで自社の塗替え工事現場にあまり立寄ることもなく、現場や塗装のことは必要に応じて専務やNETを通して知識を得ていました。そんな中で屋根を除いた塗替え塗装の工期日数は、大体2週間程度と把握してました(.....とてもアバウトで大雑把な話しですが^^;)。ですので、正味10日で完了とは・・・ との思いから、先の感想が浮かんできました。
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が、現場レベルでいえばこの工期日数にはそれなりの訳があることを知りました。それは、この”時期”と”平均4人体制”で進められたことが大きな要因とのことでした。
このような体制が組めることで、塗装準備・下地調整・塗装する人に分けることができるため、作業が捗り滞りなく工期を終えることができるようです。

思えば昨年末、
日中の大部分を各現場やお客様先まわりに時間を費やしていた専務が、その間隙をぬって立寄る事務所で漏らしていた言葉。「忙しい。忙しい。今どこの現場も一人現場で工期日数が延び々になってきて、お客様に申し訳ないよ」の言葉。実際、一ケ月強掛かってしまった塗替え工事現場もあったそうで、施主様の表情が日に日に沈みがちになる姿を見るにつけ、「とても、いたたまれなかった」と専務も苦渋の表情を浮かべていました。
これらは様々な問題や諸事情が重なってのことなのですが、年が明け今年も同じ轍を踏まないためにも、年初から取組み体制に変化を持たせたとのことでした。これ以外でも改善や補強をしていかなければならない点もあるので、それらは今後の課題です。

今後も宝佳塗装クオリティーをよりハイレベルに昇華させ、全ての現場でお客様にご満足いただけるよう、日々革新。の、”ただ中”といった今この時。

平成25年。2013年も宝佳塗装をどうぞ宜しくお願い申しあげます。


《 N様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

豊橋市大岩町A様宅の塗替え工事放浪記

2013.01.21

豊橋市大岩町A様宅の塗替え工事放浪記


2013.1.10
年が明け、空は快晴ながらも北風が肌身を震わす午前9時、当ブログ最初の放浪地は大岩町内の弊社近くの現場となります。ここは平家と増築されたトタン外壁二階建ての2棟が繋ぎ合わされているお宅で、その最も東側に面した家屋が今回の塗替え工事現場になります。
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お仕事ありがとうございます。

この日は仕事始めから日数が経っていないこともあり*1)塗替え工事物件が三件のみの日でした。その中での足場組仕事*2)ということもあり、ここでは5人体制(専務を含め)による現場でした。贅沢な婦人  ...ではなく布陣といえるでしょう。
弊社の場合は基本、足場組は[足場組立業主任者]の資格を取得している専務を中心に自社職人で行なっています。もちろん肝心の塗替え塗装工事も全て、自社職人で行なっています。これらには"こだわり"を持っていて、こと足場組に関しては最初の工事ともなるため、お客様の応接やご近所への配慮などを含め、細心の注意のもとで行なうのが宝佳塗装のポリシーのひとつとなっています。
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*1.年を跨ぐ塗替え工事は施主様側の意向も含め、あまり行なわないのが通例となっているそうです。
ですので12月は他の繁忙月とはまた違った慌ただしさになるようです。
*2.住宅4棟分ほどの足場部材を所有しています。


足場組を終えた後は【飛散防止ネット張り作業】→【ケレン作業および養生作業】→【トタン専用下地材の塗布】へと進んでいきます。
なお、今回のお宅は外壁が全面トタンのため【水洗い(高圧洗浄)】は行なわないそうです。その代わりに不織布などの研磨材で全面をこする【ケレン】や【目荒らし】を入念に行ってから、ブラシでホコリを払いつつ、強力な風を出す”ブロア”という電動工具で吹き飛ばして仕上げるとのことです。というのも、トタンの場合は継ぎ目と壁の間に水分が入り込み、その水分が後々の錆を誘発する原因となるためだそうです。
ファイル 5-5.jpg
ちなみに上記の写真は、他社で塗装を済ませてあった真ん中の家屋の屋根に養生を施している光景ですが、これは足跡やペンキが垂れた際の汚れを防ぐための配慮だそうです。
またこの家屋は雨戸を仕舞う戸袋がないタイプの構造なので、通常雨戸が仕舞われる場所の後ろの壁面も塗ることになります。そのため下の写真のように雨戸を重ねて養生を施す方法をとっています。この場合、窓から外が覗けなくなるので施主様のご要望に応じてになりますが、雨戸を取り外して保管*3や移動をしておくことも行なっているそうです。
ファイル 5-2.jpg
*3.保管する際は弊社の倉庫内に運び入れて大切にお預かりしておき、【上塗り】を終えた時点で再び元に戻しているとのことです。その他にも塗替え工事を行なう上で不都合になりそうな物(庭にある植木鉢やその他備品)などで、移動するだけでは事足りない時などは、ご了承ご了解を経た上で保管させていただくこともあるそうです。


2013.1.20
そうして、【中塗り】→【上塗り】へと作業を進め、色合いを始め塗り残しなどや気になる箇所などがないかを施主様に確認を終えた後、養生や足場を解体し塗替え工事の完了となります。
ファイル 5-3.jpg
こうして滞りなく無事に塗替え工事を終え、真新しい装いに変化したこのお家の中で、笑顔が絶えないご家族の営みが末永く続いてゆくことを夢見まして、当ブログ一回目の放浪記事を終えさせていただきます。


《 A様、この度はお仕事を賜り誠にありがとうございました 》

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